金柑は古くから健康に良いとされてきた果実の1つであり、生で食べる果物としてはややマイナーではありますが、日本人なら一度くらいは食べたことがあるであろう知名度は高い果物。
しかしだからと言って金柑を「長持ちさせるための保存方法」や、「どのくらいの保存期間までなら美味しく食べることが出来るのか?」を知っていると言う方は今では決して多くはないでしょうし、体に良いということは知っていてもどうやって食べた場合どんな効果が得られるのかを知らない人も多いです。
そこで今回は金柑の基礎的な保存方法と保存期間に加え、「金柑を調理して保存する場合」や「どの保存方法が一番健康に良いのか?」などまでを解説した 『金柑の長持ち保存方法と保存期間』 と言う記事を書かせていただきました。
少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。
金柑の主な保存方法と保存期間
まずは金柑の主な保存方法と保存期間をご紹介します。
- 常温で1週間から2週間
- 冷蔵庫で2週間から最大1ヶ月
- 冷凍庫で最大2ヶ月
御覧のように金柑は意外と常温でも長持ちしますし、調理してから保存する場合は更に長持ちしますから、余程大量に買ったりもらったりしなければ保存期間を長持ちさせるための保存方法にそこまで気を使う必要はありません。
しかし生の状態での常温保存ではカビが生えてしまったり、冷蔵庫で保存する場合は乾燥して味や栄養、香りが大きく落ちてしまうので、保存する時に注意した方が良いポイントはありますし、冷凍する時に少しでも美味しい状態を維持するコツも存在します。
詳しいそれぞれの保管方法については以下の通りです。
常温保存する場合
金柑の旬の時期は1月中頃から3月上旬までであり、冬の食べ物であるために最適保存温度は5℃から15℃とやや低め。
ですが、基本的に金柑を美味しく食べることが出来る時期は冬しかありませんから基本的には常温保存で大丈夫です。
正し水分が飛んでしまうと大きく味が落ちてしまいますので乾燥には注意が必要ですし、逆に湿度が高すぎるところで保存するとカビが生える危険性がありますので、常温保存する場合は以下の方法がオススメです。
- 新聞紙やキッチンペーパーなどで包む
- ザルやかごのような通気性の良い入れ物に入れる
- 風通しの良い直射日光の当たらない所で保存
御覧のように最もスタンダードな乾燥に弱いがカビも怖いと言う果物の保存方法が1番オススメです。
この保存方法をすると表面に張りがあり、見た目よりも重く感じるような鮮度が良いものであれば1週間、まだ熟しきっていない物で鮮度が悪くなければ2週間は長持ちさせることが出来ます。
それだけの保存期間では食べきれないほど沢山あると言う方は下の2つ保存方法を参考にしてみて下さい。
冷蔵庫で保管する場合
最適保存温度の関係上、冬でも暖かい地方や2週間以上の保存期間を必要とする場合は冷蔵庫で保存するのがオススメです。
そんな冷蔵庫で保存する場合のオススメの方法は以下の通り
- 新聞紙かキッチンペーパーで一つ一つ包む
- ビニール袋やポリ袋入れるか、ラップで包む
- 野菜室で保存
冷蔵庫で保存する場合もやはり上記のような乾燥に弱いがカビも怖いと言う果物のスタンダードな保存方法が1番オススメです。
この保存方法ですと「食べられる」と言う意味での保存期間は最大で1ヶ月と言った所で、美味しく食べることが出来ると言う意味でならば平均で2週間保存することが出来ます。
もっとも冷蔵庫でならカビの心配こそありませんが、実はかなり乾燥しやすい空間ですので、出来るだけ乾燥対策をした上で、出来るだけ早く食べるか出来るだけ早く調理してしまうことをオススメします。
冷凍庫で保管する場合
金柑を1番長持ちさせる最も簡単な方法は冷凍庫で保存することですが、解凍するとベシャベシャになってしまうために一度冷凍してしまうと甘露煮やジャムにしてしまうか、半解凍でシャーベットのようにして食べるかでないと美味しくは食べられませんのでご注意ください。
また冷凍して保存するなら以下の方法がオススメです。
- 丸ごとのまま軽く水で濡らす
- 金属トレイやアルミホイルを敷いた皿の上に並べて急速冷凍
- 表面に氷がついたらジップロックに入れ空気を抜いて保存
1番のポイントはみかんやオレンジのような柑橘類と同じく、乾燥してしまわないようにすることでして、表面を氷で覆って冷凍させるこの方法がオススメです。
またこの保存方法の場合、甘露煮などにしてしまうならそのまま使えますが、シャーベットのように食べる場合は中に種があるので半解凍で半分に切って食べるのがオススメです。
金柑を調理して保存する場合
金柑は生の状態よりも調理して食べることが比較的多いので調理した物についての保存についてをここではご紹介させていただきます。
まず主な調理した金柑の保存期間については以下の通り
- ドライフルーツで最大1ヶ月
- ジャム・甘露煮で最大2週間
- はちみつ・砂糖漬けで最大2週間
最もメジャーな金柑を調理したものを冷蔵庫で保存した場合が上記の保存期間ではあるのですが、これらはあくまでも「最大で」の話ですので、安全に美味しく食べるためにはやはりドライフルーツなら2週間、煮たり漬けたりしたものならば1週間以内に食べてしまうことをオススメします。
またジャムや甘露煮は冷凍した金柑を使えばより美味しく簡単に作れますし、逆に調理後のものを冷凍してしまうことも出来ますから保存期間の長さ・味の劣化しにくさから特にオススメです。
正しこうして調理して保存する場合はデメリットとして金柑の体に良いとされる代表的な成分であるビタミンCなどが失われたり、糖分の取りすぎになりやすいことなどがあげられますし、健康について良いと聞いたから金柑を食べてみようと思う人にはあまりオススメできません。
ではどんな保存方法こそが金柑の美容や健康効果を最も引き出せた上で保存期間を長く出来るかを次にご紹介したいと思います。
どの保存方法が一番健康に良いのか?
金柑は非常に美容と健康に良いとされる果物ですが、どんな保存方法をするかによって得られる効果の程度が結構変わってきますので、美容や健康のために金柑を沢山買ったと言う方などは保存方法にも注意しなくてはなりません。
そしてそうした金柑の持つ効果を最大限活かしたままで保存したいなら冷蔵庫での保存をオススメします。
なぜかといいますと金柑の効果・効能が1番得られるのは生で食べた時であるからでして、生で食べられてなるべく長持ちする方法が冷蔵庫での保存だからです。
乾燥にこそ注意が必要ですが、保存期間も十分長いですし金柑を健康のためにこそ食べたいと言う方は覚えておいて欲しいと思います。
どうなったら悪くなっているのか?
最後にどうなったら悪くなっているのかをご紹介します。
悪くなったことが分かるポイント
- 持ったときに軽く感じる
- 皮にハリがなく、パサついている
- 傷もないのに表面がベタベタしている
- 皮の表面が溶けている
上の2つである「持ったときに軽く感じる」、「皮にハリがなく、パサついている」段階はまだ食べられますが乾燥が進み、水分がかなり失われているので栄養素、味はかなり落ちています。
「傷もないのに表面がベタベタしている」状態なら既に腐りかけている状態であることも多く、「皮の表面が溶けている」場合は中がダメになってしまっていたりカビの温床になるのでもう食べないほうが良いです。