【管理栄養士監修】もやしの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?

もやしの保存方法や保存期間について考えたことありますでしょうか?

もやしはなんと言ってもその安さが魅力で、癖がないことから使い道が広く、さらには低カロリーであるというありがたい食材ですが、保存期間は非常に短いもの。

その日に使うにしても常温でおいて置くなら、美味しく食べる為水が出てしまわないように袋開ける必要もありますし、冷蔵庫や冷凍庫にただ入れたらいいのかと言うとそうでもありません。

そこで今回は、そうした保存方法ごとの保存期間についての他にも「ひげがついている状態のほうが長持ちするのか?」とか「冷凍したものは電子レンジで解凍して良いのか?」などの疑問に答えるために『もやしの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』と言う記事を書かせていただきました。

少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。

もやしを長持ちさせる保存方法と保存期間

まずはもやしの主な保存方法と保存期間をご紹介します。

もやしの主な保存方法と保存期間

  • 常温は持って当日限り
  • 冷蔵で袋開ける前なら2日、最大5日
  • 冷凍で2週間

ざっとこんな感じで、見ていただいたら分かるように保存期間は平均的に短く、長期保存には向きませんので出来れば纏め買いはしないことをオススメします。

どうしても一袋買っただけでもあまると言う場合は冷凍庫、あるいは冷蔵庫にしっかりと処理をしての保管をオススメします。

続いてそれぞれの保管方法についてより詳しいことを説明します。

もやしを常温で保存する場合

もやしは「もやしっ子」と言う例えがあるように非常に弱い植物であり、常温での保存は持って一日が限度、夏場は数時間で痛み始め未開封の袋の中に汁が出始める事もよくあります。

一応最適保存温度は5℃前後で1日は持つと言われていますが、熱と冷気にも、湿気と乾燥にも弱いと言う性質を持っており、例え冬場でも常温保存はオススメできません。

その為常温保存すると言う考えは最初から持たないほうがいいでしょう。

もやしを冷蔵庫で保存する場合

常温保存よりは多少持ちますが、冷蔵庫で保存する場合でも袋のまま入れていたら持って2日と言うところです。

しかし悪くならないようにするための方法を取れば最大で5日はいけるようになります。

その保存方法とはボールやタッパーにもやしを入れて、水をひたひたになるくらいまで入れて空気が入らないように、ラップや蓋をして、その水を毎日替えるというもの。

これで最大で約5日は持たせることができるようになります。

ただしこの方法はもやしの数少ない栄養であるビタミンやミネラルなどの栄養が水に流れ出てしまうことになりますので、美味しく食べられると言う定義からは多少外れてしまうところはなくはないです。

もやしを冷凍庫で保存する場合

冷凍する場合が一番長く持たせられますが、前述したとおりもやしは冷気にも弱い植物なので、若干味や色が変化する場合がありますし、シャキシャキした食感が一度水分が凝固してしまった後であるために損なわれやすくなります。

基本的にこの場合は袋開けることをせず、そのまま買ってきた状態で入れてしまえばいいので楽なのですが、どうしてもと言う場合以外は栄養素からしても味からしても、使える調理幅からしても避けたほうが無難です。

また冷凍した後に電子レンジでの解凍のみならず、自然解凍もオススメしません。

殆どが水分で出来ているために熱にも弱く、電子レンジで解凍するまで温めると確実にべちゃべちゃしたカスだけが残る形になりますし、自然解凍したとしても水分と一緒に栄養素が抜け、もやしの細胞体を冷凍により破壊してしまっている状態なので、食感もなく栄養素もない物が出来上がるからです。

その為どのみち食感は諦めるとしてもせめて味と栄養素を守るため、冷凍したもやしはせめて冷凍したまま使えるみそ汁やスープの具にしたりするのがオススメ。

もやしから食感をなくすと言うだけならば和え物にも使えなくはないのですが、解凍せずに使えば出来上がったときに大量の水が出ますし、解凍したものを使う場合は水気を取ったら切り干し大根の大根のようなものを使うことになってしまいますので普通のもやしの和え物のようには出来ません。

一通り見ていただいた方にはご理解いただけるかと思いますが、もやしは基本保存しないものと思ったほうがいいでしょう。

ではもやしの主な保存方法と保存期間のご紹介を終えたところで、次は「ひげがついている状態のほうが長持ちするのか?」や「調理したものはどうなのか?」などのことについてご紹介させていただきます。

もやしの保存方法や保存期間についての影響するようなその他のこと

もやしはひげがついている方が長持ちするのか?

結論から言いますと、どちらでもあまり変わりません。

一応当然ですがもやしのひげももやしを構成する一部であり、植物からすると必要だからこそついているわけであり、それを取ったほうが長持ちするはずもありませんからあった方がいいのかもしれません。

しかしそもそも痛みやすい野菜であるためひげの有無なんて些細なことではあまり保存期間への影響がないのです。その為あまり神経質になるほどのことではありませんので買う時は別にないものを選んでも変わらないと思ってください。

もやしは袋は買ってきたら開けるべきか?

基本的にもやしは環境変化全般に弱く、出来れば袋からは出してしまって水につけておいた方が、栄養素は失われますが1日以上の多少の延命は可能ですから開けてしまったほうがいいです。

しかし開けてしまった場合のデメリットは水につけた状態で保存することになるので、冷蔵庫に入れると場所をとること。その為2日以内に絶対に使うと言うのならばそのまま野菜室に入れて置いたほうが効率的と言えるでしょう。

火を通してしまったもやしはどのぐらい持つのか?

基本的に茹でるにしても、炒めるにしてももやしを調理するならばさっと火を通す程度の場合が多いのですが、そのサッとでも余熱の通りやすさの関係でもやしは一気に保存が利かなくなってしまいますので、次の日まで冷蔵しようが冷凍しようが持たないと思ってください。

しかしせめて1日、2日持たせたいという場合は茹でる時にはほんの少量お酢をいれ、茹で上がったらすぐに水分をできるだけ取って使わない分だけタッパーに入れて空気が触れないようにラップや蓋をしっかりとして冷蔵庫で保存すればそれぐらいの延命は出来ます。

炒めた場合もほぼ同じですが、こちらはお酢を加えることが出来ませんので、火を加えた後水分を出来るだけ取り、タッパーと言わずフリーザーパックのような限りなく真空状態を作れるものに入れて冷蔵庫で保存しておけば1日ぐらいは持たせられます。

しかしどちらの場合でも味も食感も落ちますし、栄養もなくなるのでその辺はご了承ください。

最後にもやしがダメになったサインについて少し触れます。

もやしはどうなったら悪くなっているのか?

例えどれほどもやしをしっかりとした保存方法で保存しようともそもそもが弱いので思ったよりも悪くなるのが早いこともよくあります、そのため万が一に備えて悪くなってきたサインをしっかりと覚えておいて欲しいと思います。

もやしが悪くなったことが分かるポイント

  • カルキのような、塩素のような臭いがする
  • 水につけていないのに表面が湿っぽい
  • ひげの辺りが柔らかい
  • 酸っぱい様な臭いがする
  • 白いを超えて透明になってきた

腐った臭いやぬるぬるすると言う状態なら誰もが危険と分かると思いますが、もやしは一見するとまだ大丈夫そうに見えて結構危険な状態になっていることもあります。

まず大体の人が判断に迷う段階であるカルキのような、塩素のようなにおいがする状態。大体この状態ですと水につけていないのに表面が湿っぽい感じになるのですが、これの段階で既に細胞組織の劣化が始まっており、栄養素は殆ど失われており、食べるのをオススメしない段階になっています。

その後ひげの辺りが柔らかくなっていると思うような状態を得て、本格的に腐ります。

なのでひげの辺りが柔らかくなってきたなら残念ですが、食べないほうがいいでしょう。

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