ご家庭でかき揚げを揚げたことはございますか?
かき揚げは見た目以上に上手に作るのが難しいお料理でして、挑戦してみて見た目が汚かったり、天ぷら粉の分量を間違えてサクサクしていなかったり、バラバラになってしまった人もいるでしょう。
まして天ぷら粉ない状態で代用として小麦粉から作ろうとすると、美味しく作るのは更に難易度が高くなり、適当に作ろうとすれば物凄く重たいかき揚げが出来上がることも少なくないです。
そこで今回は美味しいかき揚げを作るためのコツを知ってもらうため 『かき揚げの天ぷら粉の分量とは?小麦粉でも代用できる?』 と言う記事を書かせていただきました。
美味しいかき揚げを作るコツや天ぷら粉ない時の代用方法に興味ございませんか?
美味しいかき揚げってそもそも何か?
まずはこの記事で言う所の「美味しいかき揚げ」ってどんな状態のものなのかを知らないことには好みのかき揚げにならない可能性もあるのでこれをご紹介させていただきます。
当記事での美味しいかき揚げは以下のものを指しています。
- 衣が薄めでサクサクしている
- ある程度の大きさ(手のひらぐらい)で形が整って見える
- 丁度良く火が入っている
- 油を吸いすぎていない
これが当記事での「美味しいかき揚げ」ですので、この記事で紹介します美味しいかき揚げを作るコツは、こうした特徴をかき揚げに作る為のコツだと思ってください。
では続いてそんなかき揚げを作るコツに入っていきます。
かき揚げをする時の天ぷら粉の分量
美味しいかき揚げを作るためのポイントは衣が5割を占めていますから、その衣を作る時の天ぷら粉の分量がとても大事。
最もこう言われても「既に一般的に売られている天ぷら粉の袋に作る時の大体の分量の目安が書かれているでしょ?」と思う方もいるでしょう。
しかしこの分量で作ろうしてもちょっとかき揚げを作るには衣が厚くなりすぎてしまうことが多いです。
そのため以下のポイントはまず押さえておくのがオススメ。
- 分量を測る時しっかり測ろうとしてゆすったり、軽量カップを叩いたりしない
- 水を先に衣を作るボールにいれる
- 天ぷら粉と水だけで作る
これはどれも基本です。
まず天ぷら粉はかなりきめ細かに作られていましてちょっと整えよう均しただけでも、結構量が変わってきますのであまりしっかりと計ろうとしすぎないことが重要です。
ふわっと量ったときの大体の分量でいきましょう。
水からボールに入れるというのも結構大事。
天ぷらの衣全般に言えることなのですが、ダマが出来るのはもちろんのことあまり混ぜ過ぎるとグルテンの効果で衣に粘り気が出来てサクサクしなくなりやすいです。
一応市販の天ぷら粉は溶けやすくはなっていますが、それでも天ぷら粉に水をかけて混ぜる方法だとどうしても混ぜる時間と回数が多くなるので覚えておいてください。
そして市販の天ぷら粉を使う場合は出来れば他のものを加えないほうが良いです。
インターネットで調べてみると美味しい天ぷらの作り方として衣を作る時にお酢やベーキングパウダー、あるいはマヨネーズを入れたりする方法が紹介されていますが、これをすると衣が薄すぎてかき揚げがうまくまとまらなくなったり、しっかり形を整えようとして逆に厚すぎてあげたお好み焼きみたいになる恐れがあるのでかき揚げを作る時はスタンダードでやるのが一番です。
小麦粉を代用で使ってかき揚げを作る場合
天ぷら粉の多くを占めるのは小麦粉ですから少々乱暴ですが、小麦粉があれば衣は一応作れます。
しかしかき揚げを美味しく作るためには当然小麦粉だけでは作れませんから、出来れば以下のものを衣を作る時は混ぜることをオススメします。
- 卵
- 片栗粉
- お酢
そしてこれらを使ってかき揚げの衣作るための手順がこちら
- 軽量カップを用意してそこに卵を入れる
- 卵の入った軽量カップに出来るだけ冷やした水を足し「卵と水の合計で200ml」の卵を溶いた水を作る
- 出来上がった卵を溶いた水にお酢を15ml一杯加える
- 小麦粉を160g(160ml)と片栗粉15g(15ml)を用意して「ふるい」にかけ、細かくする
- 小麦粉と片栗粉を用意しておいた水に入れ、混ぜすぎないように混ぜる
大体これで良い感じの衣が出来上がります。
ちょっと細かくそれぞれの入れる材料を解説しますと以下の通り
卵について
卵黄だけにするとよりサクサクに仕上げることが出来るのですが、すぐに衣がしなびてしまうようになります。
少量揚げてすぐ食べるならこれがベストですが、それはご家庭でとなると難しいでしょう。
卵白だけにするとその逆で衣がかなりしっかりしますが、その分ある程度長く衣がしっかりした状態でおいて置けます。
ただしっかりしているということは、重いということであり、お店で食べるよりもずっしりする感じになります。
全卵は丁度その間ですからこれがベターです。
片栗粉について
竜田揚げとから揚げの違いを思い浮かべていただけたら分かりやすいのですが、片栗粉はかなりパリパリサクサクした食感を作る粉です。
そのためこれを入れることで衣のサクサク感を増すことが出来るので、大体の市販の天ぷら粉にも混ざっています。
お酢について
お酢を入れる理由は小麦粉を混ぜた時にできる粘りの原因「グルテン」の生成を抑止する効果を持っており、ちょっとしっかり混ぜてもマシになります。あまり入れすぎても変な風味が残るのでご注意ください。
水を冷やすことについて
水の温度を冷やしておくのは衣の温度を下げるためです。
そして衣の温度と油の温度に温度差が大きいほど衣が激しく沸騰し、、水分が飛びやすくなるので衣が軽く揚がります。
もちろん油の方も高めの180℃で揚げることが重要です。
以上が大体の美味しい衣を作るコツです。
裏技:マヨネーズを使う
裏技として卵ではなく同量のマヨネーズを使う方法もあります。
マヨネーズには卵、油、お酢が多く含まれており卵の変わりになるだけでなく、油が衣の水分を揚げている時に外に出しやすく、お酢が入っているためにわざわざお酢を入れなくてもグルテンの発生を抑えることが出来るからです。
マヨネーズを使った衣作りの大体の分量の目安は以下の通りです
- 小麦粉 : 100g
- 水 : 150ml
- マヨネーズ:15g
一件凄く便利にも感じるのですがめんどくさいのは卵一個分のマヨネーズの量がいまいち分かりにくいこと。
そして上記の「小麦粉を代用で使ってかき揚げを作る場合」を使ってしっかりと作る衣よりもゆるいのでかき揚げをきれいに作るのはかなり難しくなる所です。
どちらかと言うとサッと火が入るタネの天ぷら向きなので、色々揚げるついでにかき揚げも揚げる、そんな時にでも使うのがオススメです。
当記事でご紹介した衣を使う時の注意点
当記事でご紹介した衣は結構薄めで、かき揚げの具を衣の中にくぐらせ、油に入れるとかなりの確立でバラバラになります。
しかしそのバラバラになったものを箸で円形に形成し、敢えて具材同士の間に隙間を作ることを前提としておりますのでこれで正解です。
揚げるまでにかかる時間も比較的早く、油のキレも良い美味しいかき揚げになりますので、是非お試しくださいませ。